太宰府の句碑

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太宰府には万葉句碑や菅原道真の歌碑がいたるところにあります。今回はその一部を紹介します。

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「瓜食めば子ども思ほゆ  栗食めばまして偲はゆ
いづくより来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ」

反歌
「銀も金も玉も何せむに  まされる宝子にしかめやも」
筑前国守 山上憶良

(遠い出張先で)瓜を食べれば、子供が思い出される。栗を食べれば、まして偲ばれる。いずこからやって来たものだろうか、面影がしきりに目の前にちらついて、熟睡できぬ。

銀も金も珠玉もいったい何になるのだろう
それより遥かに勝っている宝の子供に及ぶだろうか
(・・・いや、及ぶはずがない)。

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「あをによし寧楽の京師は咲く花の 薫ふがごとく今さかりなり」

奈良の都は、咲く花の照り映えるが如く、今真っ盛りです。

 

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「凡ならばかもかもせむを恐みと 振りたき袖を忍びてあるかも」

普通の方でしたら、どうとでも振る舞いましょうが、貴方様に対しては恐れ多いので、今この場で袖を振りたい思いを堪え忍んでいるのですよ。

「ますらをと思へるわれや水くきの 水城のうえになみだ拭はむ」

立派な男子と思っている私が、水城の上で涙をぬぐうものだろうか。

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「大野山霧立ち渡るわが嘆く 息その風に霧立ちわたる」

大野山に霧が立ち渡っている。私が亡き妻を想って吐く深い深い溜息で霧が立ちわたっている。

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床頭展轉夜深更
背壁微燈夢不成
早雁寒蛬聞一種
唯無童子讀書聲

床では寝返りを打つのみで夜は更けてゆく
微燈の灯る部屋、夢を見ることもできない
時期の早い雁と時期遅れの虫の鳴く声が聞こえるが
もう子供の書物を読む声を聞くことはない

 

万葉句碑は万葉集でおなじみの句であったり古文で習った山上憶良などが多いようです。しかし教科書とは違って、例えば小野老が作った句を眺めながら太宰府政庁跡に立つと悠久の歴史を肌で感じる事ができます。
また、菅原道真の歌碑は太宰府に流された悲哀の歌、漢詩が多く、特に隈麿奥津城の歌碑(秋夜)を読むとジンとくるものがあります。

<参考サイト>
太宰府市ホームページ 万葉句碑一覧

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