キーンベック病体験記 その2

キーンベック病体験記と謳っていながら、そもそも「キーンベック病って何?」ということを書いてませんでした。

月状骨がつぶれて扁平化する病気をキーンベック病といいます。
月状骨は手首(手関節)に8つある手根骨の1つでほぼ中央に位置します。月状骨は、周囲がほぼ軟骨に囲まれており血行が乏しいため、血流障害になり壊死しやすい骨の1つです。

症状
手を使った後、手首に痛みと腫脹が見られます。握力が低下し、手首の動きが悪くなります。

原因
原因は不明です。職業的には手を良く使う青壮年の男性に多く見られます。明らかな外傷や職歴のない女性、高齢者にもみられることがあります。一説には月状骨の小さな不顕性骨折(はっきりしない骨折)が原因とも考えられています。

病態
月状骨がつぶれる病気です。初期には血行不全のためX線(レントゲン)検査やMRIで月状骨の輝度の変化が出ます。末期には無腐性壊死(むふせいえし)になり、つぶれて扁平化します。

診断
手を使った後、手首に痛みと腫脹、握力の低下、運動制限などの症状に加えて手背の中央に押して痛い(圧痛)ところが存在します。X線検査で月状骨に輝度変化が生じていたり、変形が生じていれば診断がつきます。MRI検査をすれば、より詳しい状況がわかります。

治療
症状、年齢などによって治療が変わります。

初期や疼痛が強いときには安静やギプス、装具による固定が行われますが、治らない時には、いろいろな手術が行われます。月状骨にかかる力を減らすために橈骨短縮骨切り術が行われたり、骨移植(遊離や血管柄付きなど)等も行われます。
末期では壊死した月状骨を摘出したり、そこに腱球挿入(腱を丸めてスペーサーとして利用)する方法などが行われます。

引用:日本整形外科学会 症状・病気を調べる「キーンベック病」より

さて、左手首に装具をつけながら、また痛み止めを1日2回飲んで仕事もほぼ事務系で勘弁してもらいつつ小康状態かな、と思っていたところでした。

「なんか右手首も痛い・・・」

まさかね、と思いつつ、しかし痛みの部位とか痛みの程度が左手首と同じでした。心配だったので念のため整形外科の先生に相談してみると「両方なることもあります。右手もMRIを撮っておきましょう」とのこと。またまた脳神経外科にMRIを撮りにいくこととなりました。

右手も発症!
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現像してもらったMRIを持って、その足で整形外科へ。
画像を見た先生、「おー、右もキーンベック病になりかけてますね。少し前だったら両側は学会で発表するくらい珍しかったんですよ」

そうですか・・・、宝くじに当たったようなもんなんですね。そういえば、昔から結構くじ運が良い方で懸賞に応募したら当たったり、近所にヤマダ電機ができて寄り道感覚で抽選器回したら特賞のテレビが当たったことがありました。今回も似たようものですね・・・。

かくして、両手に装具をつけて生活することになりました。

冷凍食品コーナーが怖い
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photo credit: Frozen Food Aisle via photopin (license)

両手に装具をつけて生活することで、いろんな不具合がありましたが、装具をつけることで起きる不便さより、一番苦しめられたのは「痛み」と「しびれ」でした。血流が悪くなることで痛みやしびれが起こるのでしょうが、特に冷えたところに行くのは「釘の付いたムチでぶってください」と同じことでした。

家族で近所のスーパーに行った時です。まだ冷えた環境が手に悪影響を及ぼそうなんて、微塵も自覚していなかったので、何気なしにアイスクリームを見に行ったのです。
針で手の血管を弄られるような激しい痛みが左手に出現しました。その痛みは脈打つ度に強くなっていきます。
「これはいかん。冷えた所では痛みでやられしまう」
そそくさとその場を離れ、外に出ると痛みも少しずつ和らいでいきました。

このことがあって以来、買い物にいってもあまり冷凍食品コーナーには近づかないようにしました。職場でもクーラーを入れ始める時期になっていましたが、腕にはタオルを巻いて冷やさないようにしていました。

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