リスクを考える
現場で重要なリスク管理。リスクマネジメントという言葉はあるものの、リスクをリスクと捉える基準は個人にゆだねられているのが現状。
では、一般的にリスクの基準とは、どのような事をさしているのだろうか?
インシデントの分析において、shelモデルという物が存在する。
SHELモデル
インシデントを減少させるためにはなぜそれが起こったかという要因分析が重要である。例としてSHEL(シェル)モデルがある。
• S:ソフトウェア (Software) ・・マニュアルなど
• H:ハ-ドウェア (Hardware) ・・道具、機器
• E:環境 (Environment)
• L:個人的要素 (Liveware) ・・性格なども含む
の要因ごとに分析をし、そのインシデント発生の原因を把握し対処する。
この中での個人的要素に、各々のリスクを予知する能力、というものが含まれるように感じる。
インシデントやひやりはっとを調べて行くうちに「危険予知訓練」なるものがあることを知った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E4%BA%88%E7%9F%A5%E8%A8%93%E7%B7%B4
なかでも「手法」は職場に活用できると感じた。
手法
種々の活動手法が用いられるが、4ラウンド法が最もポピュラーである。その一例は次のとおり。
まず、職場や作業現場等の何気ない日常の風景を写真に撮ったりイラスト図を書いたりして、それらの図表を作業チームの前に提示する。
1. 現状把握 — どんな危険が、ひそんでいるか
どのような危険が潜んでいるか、問題点を指摘させる。
問題点の指摘は自由に行わせ、他のメンバーの指摘内容を批判するようなことは避ける。
2. 本質追究 — これが、危険のポイントだ
指摘内容が一通り出揃ったところで、その問題点の原因などについてメンバー間で検討させ、問題点を整理する。
3. 対策樹立 — あなたなら、どうする
整理した問題点について、改善策、解決策などをメンバーにあげさせる。
4. 目標設定 — 私たちは、こうする
あがった解決策などをメンバー間で討議、合意の上、まとめさせる。
合意結果は、工場内に掲示したり、朝礼などで発表したりして、メンバー間の共通認識として情報を共有し、事前の危険回避を図る。 このような活動を定期的に行ううちに、日常の作業をただ流すだけでなく、常に、何か危険は潜んでいないかと各自に考える習慣を持たせることも期待できる。
この手法を職場内研修等に導入することで各個人の危険予知能力も向上し、インシデント及びアクシデントも減少させることができるのではないか、と思う。
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