隈麿奥都城(くままろのおくつき)に行ってみた
とある日曜日。
天気が良かったので息子と一緒に隈麿奥都城まで行ってきました。
隈麿奥都城とは大宰府に流された菅原道真の子どものお墓です。
菅原道真が大宰府に流された時、共に暮らしたのは紅姫と隈麿の幼子二人の姉弟、従者は味酒安行ただ一人だったそうです。(太宰府紀行より)
しかし隈麿は翌年秋には急逝してしまいました。
幼子を亡くした道真公の心痛を思う
太宰府検定を受けるに、太宰府のことを少しだけ勉強しましたが、隈麿を亡くした道真公の心痛を思うとなんだか胸にこみ上げるものがありました。
奥津城の近くには、道真公の気持ちを表した句碑があります。
秋夜
床の頭に展転して 夜 更深なり 壁に背けたる微かなる燈に夢も成らず
早き雁も寒いたる虫も聞くに一種
ただ童子の書を読む声のみ無し
この漢詩を読むと本当に胸が熱くなります。
隈麿奥津城の側には梅の木が
榎社から朱雀の少し奥まった所、榎地区の納骨堂の更に奥に、隈麿奥都城がありました。
奥都城のそばには梅の実がたわわについておりました。
息子と一緒に。
今、私は妻と4歳の息子とそれなりに幸せに生活しています。
誰かに貶められて、とんでもないところに流されるなんてことは無いだろうと思います。
しかし、道真公は地方に左遷された上に、息子亡くしてしまうという悲劇に見舞われました。
どんなにつらかったことだと思います。それを思うといたたまれず、こうして息子と一緒に隈麿奥都城にやってきました。
隈麿公の浄土での安寧と我が息子の健やかな成長を願った日でした。
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