私が聴き上手になるため心がけている事
仕事でゴタゴタとあり、少々煮え切らない思いをもっているportciderです。ゴタゴタの中で、人それぞれ感じている事は違うことを再認識し、コミュニケーションの取り方について改めてスキルを向上させていきたいと思いました。今日は私が以前勤務していた精神科で学んだ基本的コミュニケーショントレーニング(Basic Communication training)をおさらいしながら、聴き上手になるため心がけている事をご紹介します。
聴き上手になるため心がけていること
人を支援する仕事を長くやっていますが、支援を受けている人との信頼関係を築くため、私が心がけている事があります。それは「聴くことに徹する」ということです。
自分の困っていること、助けて欲しいことを聴いてもらえるだけで悩みが解決してしまうことがあります。聴いてもらえただけで、解決策を自分で見いだしたり、時には悩みそのものが解消してしまう、そんなこともあります。
しかしただ単に「聞く」だけでは「聴いてもらった」感じがしません。「この人に相談して良かった」「聴いてもらってスッキリした」と感じるにはいくつかのポイントがあると思います。
以下は私が精神科に勤務していた時にトレーニングしたBCT(Basic Communication Training)の内容の一部です。BCTは対人サービスの専門職に不可欠な基本的コミュニケーショントレーニングですが、一般の社会生活、会社での人間関係、家庭での関係でも充分活用できます。
非言語的なサインを意識する
By Werner Schnell Images (2.stream)
言葉で「聴いてますよ」と言っても非言語的なサイン、ボディランゲージが「聴いてますよ」というサインを送っていないと「本当に聴いてもらっているのかな」と相手が感じてしまいます。
聴いてます、というサインを送る為には、視線、表情、身振り、姿勢、身体の向きなどを意識するようにしています。ほどよく視線を合わせる、時々笑顔になったり頷いたりして、時には身振りを加える。身を乗り出して聴いたり、身体の向きは相手に向ける。
非言語的なサインと話の内容が食い違うと非言語的なサインが優先して解釈されることは非常によく知られている事です。
相手が何を考え、どう感じているかを確認する
相手の表情が冴えないとき、私たちは相手の気持ちを勝手に決めつけていることがあります。推測があたる時もあるでしょうが、間違っている事も案外多いものです。結果としてそれが誤解を生むことがあります。相手の気持ちや考えを推測せず、相手が言う事を注意深く聴く事が大事になってきます。急かせる事なく、です。
そして分からない場合やはっきりしない場合は質問して確認することが大切です。
また聴いた事を反復し、これでいいか相手に確認することがとても効果的です。聞いた内容を自分の言葉で言い換えて、こういう意味ですか、と質問してみるのです。このことで相手が「よく理解してもらっている」と感じ、これが信頼関係の構築に繋がっていくと思います。
私自身はコミュニケーションの取り方を意識するだけでも、他人をないがしろにしない意識付け、その人の言っていることをしっかり受け止める意識が出てきていたように感じます。相手の気持ちを確認し、お互いの理解を深め合う事で良い職場、良い家庭をつくりあげて行く事ができるかも知れませんね。
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