子どもの言葉からの気づき:夫婦仲を保つために考えたこと
子どもの前では夫婦喧嘩はしない、と心がけていますが、つい感情的になり、妻を叱責してしまうことがあります。
そんな時、4歳になる子どもの口から「もう言わんでいい」という言葉を聴き、ハッとしました。
やはり子どもはママの、あるいはパパの悪口は聴きたくないのです。
最近、長年教師を務めておられた方と話す機会がありました。その方がおっしゃるには、「問題のある子どもをたどっていくと、そこには必ず家庭、夫婦仲の問題が存在していた」とのことでした。すべてがそうではない、がそういうケースが多かった、とのこと。
自分の育った環境を振り返ってみる
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By Bouzz
私自身は両親ともに揃い、特に不自由なく恵まれた環境で育ったと思っています。ただ、父が外国航路の船乗りだったため、父親不在の時が多い家庭でした。地域的に船乗りが多い所だったので、それが普通と思っていました。幼少から父親が不在がちだったので、母が一人で私たちを育てたような感じもあります。
そんな中、時々私が耐えきれないことがありました。それは母が父の悪口を言っている時でした。子どもの頃は母が父の悪口を言っていることの善し悪し自体が判別できず、ただ同調して母の肩を持っていました。しかし、淋しいような感情は存在していました。
両親はそれほど不仲ではないと信じていたのですが、一度だけ私たち兄弟に父につくか母につくか決断を迫られた事がありました。それは小学5年生の頃だったと思います。それは母が「お母さんはこの家を出て行くから。あなた達はどうするね?」と言ったときでした。私はショックのあまり一言も言葉に出す事ができませんでした。ただただ時が過ぎるのを待っていたように覚えています。結局母は家を出る事なく、そのうち父とも仲直りし、いつもの我が家に戻ったのですが、今でも当時の事を思い出すと故郷の夕暮れとともに何とも言えない感情が湧き上がってきます。
子どもの前では互いの悪口を決して言わない
By Greater Manchester Police
やはりこれが夫婦仲を保ち、良い家庭をつくりあげていく鉄則でしょう。ママのいない所で子どもに向かってママの悪口を言うと、子どもはママを尊敬できなくなってしまいます。逆も然り。子どもに尊敬されたいパパになりたいと思うのなら、子どもの前で夫婦お互いの悪口を決して言わない事です。これができるように私も実践していきます。
得意を活かして褒め合う
By Alexander Kurz
夫婦といえども所詮は他人です。受け入れがたい所があります。しかしそれを認め受け入れてることが夫婦ではないでしょうか。
私の妻は片付けや整理整頓が苦手です。逆に私は掃除や片付け、整理整頓が大好きで職業にしたいくらいです。
妻は何事も肯定的で前向きに考えます。私は否定する事が多く、いつまでも後を引く事が多く、メランコリーです。考えてみれば、上手くバランスが取れています。夫婦ってやはりそういうものなのでしょう。だったら、お互い得意なことをやって褒め合っていれば家庭も円満だと思うのです。罵っても結果は知れたもの。良い人生、良い家庭を作りたいと思うのなら、行動すべき事は自然と分かってくるものなのです。
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