佐賀県に勤務する福岡県民が気をつけたい4点

2019年2月16日

Saga Prefecture (日本国) (日本國) Japan
By Miguel H. Carriço

福岡県に住んでいますが、隣の佐賀県の事業所に勤務して7年近くになります。
車での通勤時間、30分ほどの距離ですが、県が違うと県民性も違ってくるもの。特に福岡県と佐賀県は隣の県であっても、かなりの違いがあります。そこで私が気づいた”佐賀県に勤務する福岡県住民が気をつけたいこと”を4つ上げてみたいと思います。

間違っても「福岡では・・・」と言ってはならない

Fukuoka Prefecture (日本国) (日本國) Japan
By Miguel H. Carriço

職場での会話やちょっとした知人との会話の中でも「福岡では・・・」と間違っても言ってはなりません。

言ったとたんに”また都会ぶりやがって”みたいな不穏な空気が漂ってしまいます。

以前「佐賀県人の歩いた後は草の根も生えない」とうっかり口を滑らせてしゃべったところ、「ふん!大きなホラを吹くおか県人が!!」と罵声を浴びせられたことがありました。

佐賀の人は都会ぶった福岡県民に虐げられていると感じておられます。

佐賀の人に囲まれているときは福岡県民であることを極力消し去りましょう。

「俺の好物は佐賀牛とサガライス!」と公言すべし

佐賀牛
By NISSANEV

佐賀牛、サガライス、マジ美味いです。

佐賀牛は”日本食肉格付協会の格付けを用いた呼称制限では、仙台牛に次ぐ全国2番目の厳しさを誇る超高級銘柄牛肉であるー”とwikipediaに掲載されている通り絶品中の絶品です。

米も美味いです。

さすが平野が広がりクリークが縦横にある肥沃な土地の米です。

サガライス、という言い方は少し古いかも知れません。

天気の良い日に

「あー今日は良いさがびよりだなぁ」

と米の品種を天気とかけて言ってみると、”こいつちょっと仲間に入れてやろうかな”と思われるかも知れません。

お試しください。

幕末の肥前藩士に敬服しておくべし

佐賀城址
By earthhopper

幕末から明治への移行期、近代国家の礎を作ったのは言うまでもなく薩長土肥の志士達であったわけですが、佐賀藩の先取の功績は驚くものがあります。

特に10代目藩主鍋島直正は日本初の反射炉を作り、鉄の大砲を作ったり、後の日本海軍の基礎となる三重津海軍所を設置したりしました。

佐賀は今どちらかと言えば保守的なイメージがありますが、歴史的な経緯を見ると凄く先進的な地域であるのです。

少し年齢層の高い方々とのお酒の席ではこの幕末の佐賀藩の話を持ち出すと、途端に受けが良くなります。

弥生時代の吉野ヶ里遺跡の話題もなかなか受けが良いです。

佐賀が全国に影響を及ぼした時代を中心に話題を持つ事でかなりの好印象をもたれます。

今の佐賀の状況を話すときは「ユニークな取り組みがたくさんある」と話すと無難に過ごせます。

佐賀弁に敬意を払うべし

福岡の言葉と佐賀の言葉はかなり違います。

私が電話などでよく耳にする違いは、

福岡では「あのですね」というところを、

佐賀では「あのですよ」と言う点、

福岡では「バリすごい」と言うところを、

佐賀では「ガバすごか」といったところでしょうか。

佐賀県内でも東部と中部、西部でも違いがあるようです。

鳥栖市などの東部は筑前、筑後の言葉に近く、中部はもともとの肥前言葉です。

イントネーションも違いがあります。

以前佐賀市に知人の結婚式に行った時、二次会の幹事の方から

「二次会にはいかすですか?」

と聴かれ、一瞬キョトンとしました。

私は出身が長崎なのですぐに「あぁ、『二次会に行かれますか?』と聴いているのだな」と分かりましたが、そばにいた福岡市民は分からなかったようで「二次会がイカしてるってこと?」と解釈していました。

郷に入れば郷に従え、です。

言葉は特にそうです。

「それ良いですね」と言うときは

「それガバ良かですね」

ということで佐賀の皆さんと打ち解ける事ができます。

Kunenan 九年庵
By Osiris Pictorials ®

佐賀の方々と馴染んでくると「勤めも佐賀なんだから引っ越して来たら?」と言われることがあります。

家庭の諸事情で福岡県に住んでいることを言い訳がましく話し「そのうちですね」なんて答えています。

私の出身は長崎で、長崎県人と佐賀県人は仲が悪い、なんてことも耳にしますが、そんなことはありません。

もともと同じ肥前国だったのですから凄く仲良しです。

人口が少なくてもユニークな取り組みが多くて、小粒でも光っている佐賀を、隣からささやかに応援しています。