介護職員を介護福祉士合格に導くために私が行ったこと
介護施設のウリの一つが国家資格所得者がどれだけの割合を占めているか、だと思います。特に介護福祉士が介護職員に占める割合というのは、加算にも影響し、収益にも繋がります。そこで今まで私が行ってきた「介護職員を介護福祉士合格までに導く方法」を掲載してみます。
1、過去問を徹底的に解かせる
鉄則はこれです。過去問を徹底的に解くこと。最低過去3年分の全分野の過去問を解く。ただ解くのではなく、間違った所は解説を読み、そしてテキストに戻り、正解をノートに書き写しておく。これを繰り返す事で一通りの知識は定着してきます。
2、定期的に過去問・予想問メールを送信する
介護福祉士を受検するのは女性、そして主婦が圧倒的に多い。仕事をして主婦をして家族が寝静まった後に勉強をする。テキストを開いた途端、眠くなって気がついたら朝になってた。なんて人が多いように思います。一人での勉強はなかなか進まないです。そんな時は上司から過去問や予想問題をメールで送信してあげましょう。だいたい22時くらいが良いようです。答えを返信してくれた人にはすぐに解答メールを送りましょう。これでモチベーションは上がるはずです。
3、自主勉強会の場を提供する
前述したように、一人での勉強はなかなか進みません。介護福祉士を受検する職員が複数いるのであれば、自主勉強会の場を提供してあげましょう。業務が終わった職場でも良いですし、公共の施設でも良いです。大事なのは「一緒に頑張っている仲間がいる」ということを実感してもらうことです。仕事が終わって職場で一緒に勉強している方々に差し入れなんか持って行くと、上司力もアップします。
4、対策試験に参加させる
職場以外の頑張っている人の姿を見ることや、本番に備えて対策試験に参加することは、合格へのモチベーションを高めます。受験料などは施設側が負担してあげた方が良いと思います。そうでなければ、私はポケットマネーでも行かせました。自分の施設で頑張って欲しい、熱心に取り組んでいる人を応援してあげたいと思うのならなおさらです。小さな事かも知れませんが、このあたりを行う施設とそうでないところは離職率も差があるように感じます。
5、実技の練習を過去の合格者と一緒に行う
学科試験に合格したら、実技試験です。これには過去に合格した職員に協力してもらいましょう。特に前年度合格者に協力してもらいましょう。実技のコツだけではなく、試験会場の雰囲気やその時の心境なんかを伝えてくれると思います。
介護福祉士試験も年々変化し、養成の仕方も変わってきています。ただ介護に関する職員の数が今後も圧倒的に不足するのは明らかで、いかに質の良い職員を確保するかが法人や施設側には問われていると思います。せっかく入ってくれた職員ですから教育の体系をしっかりと築いて「二度と介護の仕事なんかしない」と言う人が増えないようにすることが、大事な要素だと思います。
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