初めての胃カメラ

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今冬頃から胃の調子が悪く、春になって吐き気とか食前食後の胃痛がありました。4月からさらにそれが酷く、これはちょっとおかしいな、と感じ思いきって自宅近所の胃腸科もある内科を受診しました。

胃カメラの検査をうけることにした
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初回はちょっとした問診とお腹を触っての触診だけで、お医者さん曰く、「んー、これは完全に胃ですね。胃カメラの検査をした方がいいでしょう」とのこと。仕事の勤務を調整して一週間後に胃カメラの検査を受けることにしました。胃カメラをするにあたって前日からの食事等の説明があり、
・夜9時以降は食事はしてはいけないこと(コップ1杯程度の水は飲んでいい)、
・当日朝は絶食、ということでした。
また胃カメラは口から入れる方法でカメラがお腹の中に入っている時間は15分程度、との説明でした。

胃カメラの検査を受けるまでの間に飲む薬として胃散を抑える薬と頓服として胃痛を抑える薬も処方していただきました。
一週間の間、上記の薬を飲んで少しは吐き気は治まったものの、胃痛はあり、頓服を服用することもしばしばありました。

胃カメラ検査当日
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さて、そんなこんなで胃カメラ検査当日。ジーパン履いていくと腹が苦しいだろうな、と思ってジャージ着て行きました。病院が開くのが9時。開いたと同時に受付を済ませるとすぐにカメラ室に通されました。担当のナースから「胃カメラは初めてですか?」と聞かれ「ハイ」と返事すると、検査の手順をとても丁寧に説明してもらいました。
最初に胃の中の泡等を取り除く為の水薬を飲むこと、
次に喉に麻酔をするため麻酔の薬は10分程度口の中に留めておくこと(飲み込んではいけない)、
胃の中を膨らませて検査するがげっぷはできるたけ我慢すること(これがけっこうきつかった)などなど。

いよいよ胃カメラを飲む
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説明が終わり、最初の水薬を飲みましたがこれはなんともなかった。
その後喉に麻酔をかけるための水薬。10分ほど口の中に留めておかなければならないが、やや鼻が詰まり気味の私。最初の数分はどう呼吸していいものか苦しみましたが、そのうち鼻呼吸のコツをつかんでなんとかクリア。
その後喉に直接スプレーで吹きかける麻酔があったが、これが超苦い!
その後に今度は左肩に緊張を和らげる注射。
ここまでされるとヘロヘロを通り越して「やってやるぜ!」という感じ。

カメラ、入りまーす!
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左を向いて寝て、口にカメラを通すマウスピースみたいなモノをくわえると先生のお出まし。
「胃カメラ初めてだったですよね。コツがありまして体の力を抜けば楽にできますよ」とのこと。なるほど〜、力を抜けばいいのね、と思いダランとしてカメラを待ち受けました。
「じゃ、カメラ入れますよ」口から喉にカメラが入っていく。
「はい、飲み込んで」おお、結構太いな、と思いながらゴクッ。
「はい、もう一回飲み込んで」ゴクッ。
初めてにしては上手に飲み込めたんじゃないかな、なんて思い「今、食道に入りました。これから胃のほうにはいっていきまーす」と先生。
「はい、胃の中に入りました〜」
それからは先生がカメラを動かしてバシャバシャと写真を撮っている様子。

グッ、十二指腸はけっこうくるぜ
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その後、「えっと、今度は十二指腸の方に行きま〜す」カメラが腹の下の方に行くのが分かったが、これが何とも言えない苦しさ、げんこつを腹に入れられてグリグリされている感じ。そこでも何枚か写真を撮っているのが分かりました。
15分くらいって聞いていたのですがこの時点で、もう20分くらいかかってるんじゃないか、そんなこと考えていました。時間が予想より長く感じると「なんかヤバいもの見つかったんじゃないか」とちょっと不安になりました。
カメラで胃や十二指腸をグリグリされながら「はい、水入れまーす」とかカテーテルみたいなモノも入れられ「これ、生検にね」とか、ゲップを懸命に我慢しつつもマウスピースで口開けてるもんだから勝手にゲップが出てしまったりとか・・・。

抜く方が苦しい
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時計が見えなかったのでどれくらい時間が経ったのか分からなかったのですが、正味30分くらいでしょうか、「はい、じゃあ、カメラを抜いていきますね」と先生。ああやっと終わるのか、と思っていたのですが、カメラ入れるよりも抜く方が苦しかった。たぶん食道当たりで一度止めて写真撮っていたと思うのですが嘔吐反射で「オエェッ!!」。目には涙。
やっとカメラが外に出て終了。「お疲れ様でしたぁ」ナースの満面の笑顔と優しさがなんとも身に沁みました。

結果発表
先生がすぐに写真を印刷して下さって、私の胃がどんな状態なのか、説明。
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「全体的に胃が荒れてますね。それから、ここ、胃の出口付近ですが、びらん、ただれている所が3カ所あります。今回の胃の不調の原因はこれです」写真を見ると確かに3カ所赤くなって腫れている。そのうちの一つは出血しているように見える。「この前処方した薬でだいぶ良くはなっていると思います。処方前はもっとひどかったでしょう」とのこと。「十二指腸は問題ありません。きれいです」「それから偶然見つかったのですが胃の上部にポリープがありました。今日組織を少し取っています。検査に出しますが、これはほとんど良性のものと思われます」
麻酔とか緊張を和らげる注射が効いているせいなのか、口では「はい」とか「ありがとうございます」としっかり言っているのですが、なんとなく意識はボンヤリ。やっぱ潰瘍に近いものができてたんだなぁ、ポリープは大丈夫だろうなぁ、と考えているだけでした。

優しい言葉が見に沁みた

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潰瘍を治す薬を3種類処方してもらって、隣の薬局へ薬をもらいに。
疲れきった顔を見てのことなのか、薬剤師の先生から「今日は胃カメラでしたね。初めてだったですか?」と訊ねられる。「はい」と答えると「それはきつかったですねぇ」なんてことない言葉なんですけど、こんな時の優しい言葉ってほんと見に沁みるなあって感じました。

さて、この日は午後から仕事に行ったのですが、ほとんど仕事になりませんでした。麻酔が切れた後の喉の痛さ、筋弛緩剤がきいてずっとぼんやりでした。

まだ食後の胃痛が残っていますが、少しずつ胃の不調は良くなっているような気がします。