本を読む、という行為を活かすために。

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photo credit: Thomas Geiregger via photopin cc

自己啓発の本や仕事関係の本を読んで、書評をブログにアップし、実践しようと思っても、それが実行にいたらないことがままある。

大事なところや自分の心にフックしたところに付箋を貼ったり、kindleでハイライトしてもだ。本で得たことを実践できたら、といつも思っている。本で得た知識はあってもそれが実践できなかったら、実践に移さないのであれば、本を読むという行為は単なる暇つぶしではないのか。

そんな悶々とした気持ちを払拭するため、本田直之氏の「レバリッジ・リーディング」を読んでみた。

本を読む目的を明確化する

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photo credit: Stuck in Customs via photopin cc

自己啓発や仕事関係の本を選ぶ際、何らかの目的があるはずなのだが、その本を手にした途端なぜその本を買ったのか忘れてしまっている。読む目的を明確化しておくと、なぜ自分がその本を手にしたのかを常に意識して読むことができる。そしてその本の中でどこが自分にとって重要な点なのか、がはっきりしてくる。

レバリッジ・リーディングはあくまでも投資活動なのですから、単に本を多く読みこなすというのではなく自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけが得られれば、それで十分なのです。完璧主義を捨てること。

 

「単なる本」を「収益に上げる資産」に変える

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photo credit: Alan Cleaver via photopin cc

後でブックオフに売りに行くから本は綺麗にしておかなければならない、と思って付箋だけは貼っている。センテンスを読んで閃いたことは後回しになっているため、結局「なんとなく」の読後感しか残っていない。これが今までの私の読書だった。何となくの読後感だけであるので、本に投資した分を回収できていない。収益を上げるまでには全く繋がっていなかったのだ。

本を新品同様に保つ努力など、多読術ではまったく無駄なことです。

必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折って下さい。そうすることで「単なる本」から「収益を上げる資産」にするのです。

投資としての読書のコツは、自分の身に置き換えて読むことです。「自分だったらどうするか」をシュミレーションしつつ読んでいくと、アイデアがどんどん出てきます。それを全部、本に書き入れます。

 

レバレッジメモを作り、持ち歩いて読み返す

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photo credit: mollycakes via photopin cc

線を引いた箇所や印をつけたところを抜き書きすることは、今まで少しだけやったことがあった。kindleのハイライト機能はとても便利でそれをEvernoteに保存したりもしていた。ところが、抜き書きだけで終わってしまっている。自分の血肉にする、という作業がないと資産には成り得ない。持ち歩いて折に触れて読み返す、という行為がなければ「単なる本」で終わってしまう可能性が高いのだ。

このメモはさまざまな本の中で自分にとって重要なポイントを集めた、いわば「究極の本」のようなものです。それを常に持ち歩き、ちょっとしたすき間時間にぱらぱらめくって眺めることで頭の中に焼き付けていきます。そして実践して自分の身につけていきます。この作業をしなければ、1500円が100倍の15万円になることはありません。

 

自分の金で買った本をどのように活用するかは読み手が主体的に活かさなければ、「単なる本」のままで終わってしまう。毎日たくさんの本が出版される中、より良い人生を学ぶのには本は身近で取っ付きやすいものでもある。多読し、線を引いてメモを持ち歩いて自分の血肉にしたいと思ってます。