キーンベック病体験記 その5「ギプスの中がかゆい!」
座薬が効いて、悶絶する痛みからも解放され、迎えた朝はとてもスッキリしていました。
7時には座薬を持って来てくれた看護師さんが様子を見に来られ、
「あれからはよく休まれたようですね」
と声をかけて下さいました。
感覚が無かった左手も感覚を取り戻してました。
ただ、腫れていてギプスが窮屈でした。
なんとか手術衣から部屋着に着替えましたが、左手が使えないのでとても時間がかかり、
特にズボンは上げにくかった。
右手一本で洗面を済ませ、朝食。
紙パックの牛乳がついていたんですけど、看護助手さんが
「開けづらいでしょう、ストローさしておきますよ」
と言って下さった時は、
「あぁ、こんな些細なことに気を配ってくれる人がいるんだなぁ、ありがたいなぁ」
としみじみ感じました。
検温があり、10時からは抗生剤の点滴。
その後は特に何もなく時間が有り余っていたので、kindle paper whiteで読書して時間を潰しました。
4人部屋を個室で使えた。「俺ってけっこう持ってる」
入院3日目、手術から2日目。
体調も少しずつ戻って来て、入院生活のリズムも分かってきました。
ラッキーなことに4人部屋だったのですが、
僕が入院した次の日には2人いた同室の方が退院されたのです。
そして僕が退院するまで誰も同室者はいませんでした。
つまり4人部屋なのに個室状態で入院生活を送れた、ってことです。
これは本当にラッキーでした。
入院初日の夜、同室のお爺さま方の放屁が所構わずで、
これは慣れるしかないな、
と覚悟していたのですが、その我慢もわずか1日で済んだのです。
「俺ってけっこう持ってるんだな」
とほくそ笑んでました。
ギプスの中がかゆい!
左手の腫れは続いており、ギプスの窮屈さも続いていましたが、
それよりも
ギプスの中がかゆくなる、
これがすぐに出始めました。
僕は皮膚が他人より弱く、デリケートな方で汗疹とかなりやすい。
で、ギプスの中は蒸れます。
ギプス装着2日目には
「かゆくて堪らん、針金突っ込んでかきむしりたい」
くらいでした。
幸いすぐにギプスは取れ、代わりの装具がつけられました。
本当に良かったです。
夏場で4週間ギプスとかだったら痒さで気がふれていたかもしれません。
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