介護とICT融合妄想 その1
介護業界にもICTの波が入ってきて久しい。
僕が感じるに小規模な事業所は別として、記録システム等でPCを使用している所は多いし、端末としてiPadを使っている所もある。
もともと介護業界の現場はずっと人手不足であるし、人の目がないとできない業務がほとんどである。
しかし、この「人の目」や「人の手」をICTで肩代わりできるのであれば、殺気立った職員が激減するのではないかと僕は思う。
今僕が思う、「人の目」や「人の手」にICTの技術をぜひとも応用させたい、今は妄想で良いから10年後くらいには妄想を現実化させてほしいことを書き連ねる。
1、地域情報共有システム
地域で利用者の情報を共有するシステム(クラウド等でのシステム)は既に存在していると認知している。システムに積極的な地域もあればそうでない地域もある。主に医師会が舵取りしているように感じる。
システムがあってもそれが利用者のために有効に活用されているかどうかは今の僕には明確なことは言えない。
しかし、システムが有効であれば他の地域に広まっても当然なのだが、広がりを見せないということは何らかの理由があるからだ。
それは「情報共有」といっても本当に基本中の基本情報だけであったり、システムを使わなくても得られる情報だったりする、からだと思う。
また、セキュリティの問題で活用まで至らない、という問題があるからだとも思う。
仮にセキュリティの問題をクリアできたとしたら、地域で利用者の情報を共有できるシステムが出来上がったら、医療や介護はもっと「進化」すると僕は確信する。
些細なことでお医者さんに意見を求めるだとか報告をするだとかは、電話などで出来るかもしれないが、忙しい人への電話である。
またそれが利用者さんの状況を口だけで伝えるということに限界を感じることがある。画像や動画、バイタルデータ等を情報共有システムを使って報告をし、意見等を得ることができたらお医者さんも分かりやすいし、的確なアドバイスが頂ける。どんなに有効なことだろう。
介護事業所間でも、例えば、自宅でできるリハビリについて通所リハビリスタッフ・訪問リハビリスタッフから動画をヘルパー事業者やデイサービスに情報提供し、実際に自宅でやってもらったり、デイサービスでも実施してもらったりすることで相乗効果が得られる。
特にヘルパーさんに対してはベッドからの乗り降りの見守りや介助、歩行介助の仕方等は理学療法士等の専門職から意見を提供されることで安全な介助ができ、職員・利用者双方にメリットがある。
実際に理学療法士がその場に行って指導するのが一番良いのだろうが、お互い時間に余裕がない。介護保険認定更新等で行われるサービス担当者会議で指導が出来るかもしれないが開催回数がタイムリーではない。タイムリーにかつ見てすぐ分かる、ということであれば、実際の動きを動画で共有させるのが時間も手間も今ほどかからない。
データや画像、動画等を使って利用者の情報を共有する、分かりやすくかつタイムリーに行えれば、より効果的な支援の可能性が広がる。
2、排泄量や性状をチェックできる便器
うんこやおしっこは大事だ。うんこやおしっこに異常があるとなにがしかの病気があることになる。
大便や小便をチェックできる便器があったらどんなに助かるだろう。
血便があったり血尿があったりすると感知してデータをPC等に送ってくれる便器。
利用者によっては1日の排泄量を把握しなければならない人がいる。普通に便器で用を足して、排泄量や性状をデータを転送してくれる便器。あったら施設の職員さん、助かるだろうなあ。
ついでに誰が何時にトイレに行ってどれくらいの排泄量があったか、分かれば本当に便利だよなあ。
施設だけでなくて一般の家庭にあっても健康チェックで活用できると思いますがね。
TOTOさん、INAXさん、開発をお願いします。
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