「回避性愛着障害」という本を読んでいる。
「回避性愛着障害」という本を読んでいる。
自分のパーソナリティを深く知るために、この本をkindleで購入したが、当てはまる傾向もあり、正直購入して良かったと思っている。
まとめ等については、精読して後述したいと考えているが、いくつか備忘録として、抜粋しておきたい。
両親の不和に傷つく子ども
回避型愛着障害を引き起こすトラウマ的状況で、もう一つ頻度が高いのは、両親の不和である。
(中略)父親か母親のどちらかが、片方の親の悪口をいつも口にしているような場合も同様である。子どもは、非難されている親に対しても、非難している親に対しても、心から信頼することができない。そして、ネガティヴで攻撃的な感情にさらされ続けることにより、親密で情緒的な関係を持つことに対して、希望や関心よりも不安や抵抗を覚えるようになる。その結果、情緒的なもののからまない、距離をおいた関係を安全だと感じる。それも回避性を強める方向に働いてしまうのである。
可能性を試すこと自体が、回避から一歩踏み出すことである。
人生とは、決して自分だけの力で開かれるものではない。
回避に陥っている人の場合、傷ついた体験について語ることが、回復の一つ目のステップとして非常に重要である。不満や怒り、絶望感といったものでも、まずそれを語り、自分が傷ついていることや、それをもたらした体験を想起して、それに向き合うことが、膠着した事態を動かすことになる。
語るという作業を繰り返す中で、失敗と思っていたことにも、ポジティブな意味があったのだと思えるようになる。そのことが回復のカギを握っているのである。
こうして、ユングが「このままでいいのか」と自分の心に問いかけ、自分の人生から逃げないという覚悟を決めた時、回復の瞬間は訪れたのである。そして、自身の経験からユングは、精神的な症状が、苦しみに向き合うのから逃げることで起きるということ、その苦しみに向き合うしか、真の克服はないということを学んだのである。
時間の長短はあるが、回避のワナを克服する人は、必ずこうした心理的転回を経験する。「逃げていてもしょうがない」「どんなに不安でも、飛び込んでいくしかないんだ」そう腹をくくるのである。すると不思議なことに、それまで不安で怖くてとても近寄れないと思えた状況が、それほど大したことではないように思えてくる。そして、実際飛び込んでみると、その状況が、自分の不安が作り出した幻にすぎないことがわかる。
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