キーンベック病体験記 その12「プレートと釘に感謝」
入院2日目。
左手首に埋め込んだプレートと釘を抜く手術を受ける。
血圧が高い・・・。
朝6時から絶飲食だったが、昨夕のどんぶりメシが効いて腹も空かず。のども乾かなかった。
9時前にシャワーを浴び、手術衣に着替える。
10時から点滴。
点滴前に検温と血圧測定。
僕は平熱が高い方なのだが、シャワー浴びた後のためだろう、この時は37.4度あった。
問題は血圧。
収縮期の血圧は正常の範囲内なのだが、拡張期血圧(下の血圧)が90以上もあり、再検時も同じような値。
手術には影響がなかったようだが、担当のナースからは
「これが続くようだったら、内科の受診をお勧めします。それと塩分には気をつけた方が良いですね」
とのご注意。
そう言えば、手術前の血液検査でもコレステロールと中性脂肪の値が「高い」にマークされていた。年に一度の職場での健康診断でも要注意、だった。
これは本格的に対策を打たねばならぬ。まだ脳こうそくや心筋梗塞にはなりたくない。
退院したら
血圧計とウェアラブル、ランニングシューズの購入を検討し、クックパッドで塩分控え目のレシピを参考にしようと思っている。
コミュケーション能力も少しはマシになった。
さて、点滴の続きだが、抗生剤と眠くなる点滴が手術の前に追加。
そしてセルシンを4錠飲む。
これでだいぶ眠くなってきた。昨日の寝不足もあり、眠気に拍車がかかる。
前回はオペ室まで車椅子でいったが、今回は歩いて行ってみた。
オペ室に入る。
ナースが頭にキャップを被せてくれる。
オペ室には何か音楽が流れていた。J-popだったような気がする。手術台に乗り、口にマスクをあてがわれたところで夢の中へ。
前回は首と脇の下の麻酔注射が猛烈に痛かったのだが、今回は全く感じなかった。Dr.が配慮して下さったのだろう、と善意的に解釈することにした。
夢の世界にどれくらいいただろうか?
夢の内容はほとんど覚えていないが、ナースから、
「終わりしたよ〜。大丈夫ですか?」
と言われると、
「夢を見てました」
と答えていた。
前回は、
「何のこれしき、オギノ式です!」
と答え、オペ室が冷たい笑いに包まれた。
そのことを思えば、今回は僕のコミュニケーション能力も少しはマシになった。
ストレッチャーで病室へ。この辺は記憶もおぼろげ。時々ナースが血圧を測りに来ていたようだった。
感謝のプレートと釘
夕方、妻と子どもが面会に来てくれて目が覚めた。
左手はまだしびれていて感覚が無い。右手は点滴に繋がれている。
ナースが、抜いたプレートと釘を持って来て下さった。
「これが俺の左手首を1年も支えてくれていたのだ」
そう思うとこのプレートと釘が愛おしい。僕の宝物が1つ増えた。
今回は抜釘術だったので、麻酔が切れてもあまり痛みは無かった。
前回は骨切り術だったので、身悶える痛みだったが…。
兎にも角にも、オペ室でお寒いギャグを言わなかったのが、今回の入院での大きな成長点だろう。
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