介護職だからと言って諦めるな。
「介護職員は介護しかできない」「介護業界しか知らない人は他の職種に行っても使い物にならない」「生活相談員もぬるま湯しか知らない」
介護とか福祉の仕事をして20年以上経つが、ずっとこんなことを言われ続けている。確かにそうだと思う部分もある。僕自身、病院とか介護施設とか福祉施設しか勤めたことがない。一般企業で仕事をしたことがない。
だから、相談員に就くまで名刺を作ったことがないし、名刺の渡し方も知らなかった。
介護業界にも奇特な人がいて、一般企業から転職してくださる方がいる。営業なんか経験した人が、電話などで軽妙な営業トークを発揮されている場面に遭遇すると「あぁ、俺もあんな風にスラスラと感じよく話せたらなぁ」なんて思うことがしばしばある。
ずっと介護業界にいると、その世界しか知らないことになる。視野が狭くなる。経験を重ねてくると勉強しなくなる。介護だけ、になってしまう。
思うに介護と何かをかけ合せる、介護で得た知識やスキルを例えばICTとミックスする、交通や物流や観光やメディアやとにかく〇〇だけにしない。このことが強みをもっと発揮できるんじゃないかと感じている。
要は、勉強すること、学ぶこと、なのだ。介護だけでなく他の産業のことも、ビジネススキルも、もっと貪欲に学ぶことなのだ。そうすれば、「使い物にならない」なんて言われなくなる。
介護業界を経験したからこそ、できるビジネスマンになれる、できるエグゼクティブにふさわしい、そう言われるようになりたい、と僕は強く願っている。
「KAIGO LABO」というサイトに素晴らしい記事が掲載されていた。
介護職にある若者のキャリア不安について(若手が辞めていく理由) | KAIGO LAB(カイゴラボ)
僕はもう40代後半のおっさんだから、単純にこの記事と比較はできない。しかし、高校の同級生とは年収はおおまかに見積もっても2倍以上の差がついてしまっている。それ以上にビジネスやマネジメント能力の差は周回遅れ以上だと感じている。
だからと言って、諦めてはいない。僕には20数年学んだ介護や福祉の知識とスキルがある。それらを活かしつつ、これからも不足しているビジネスやマネジメントももっと貪欲に学んでキャリアを高めるつもりだ。
学ぶこと、で道が開けることがある。介護職だからと言って諦めてしまってはいけない。介護職だからこそ、もっと他業種を知って成長し、成長の輪を広げていこう。そうすることが、介護業界の地位を高めることに繋がる。
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