「人生逆戻りツアー」って本、泣ける。
人は死ぬとき、それまでの人生を走馬灯のように見ることがあるらしい。
僕も臨終の際にはそれまでの人生を映画のように走馬灯のようにみることができるのだろうか。
もし仮に、走馬灯のように人生を振り返ったとき、「いい人生だった」と思えるだろうか・・・。
「人生逆戻りツアー」主人公のクロード・ルパージュ(64歳で逝去)もはしごから足を滑らせて死んだ後、3人の天使たちと人生を回想する。
回想するのは50歳の時や前世、妻と離婚した時、11歳の時。
それぞれにエピソードがあり、クロードがその時に思っていたことと自分が思っていることが重なる部分が多くあり、時に胸が熱くなった。こんなに感情移入した本はない。
人生を回想した後、クロードは神様に会いに行く。
神様はおカマちゃんという設定で、僕のイメージでは美輪明宏みたいに感じた。
そして、このおカマちゃん神様の言葉がとても胸に響く。
「そこなのよ。大きな間違いは!その”みじめ”が私の力を遠ざけているわ。どうせなんにもできない俺、どっちみち駄目な俺、何をやったってうまくいかない俺、とにかくサイッテーな俺。その考えそのものがアタシの力を使えないものにしている。まるでドライフリーズにしているようなものよ。カチコチでどうにも使えない。だけどね、私の力はなくならないわよ。いくら馬鹿にされて、けちょんけちょんのボコボコのギッタギタのグッサグサに痛めつけられてもね。しぶとく存在し続けるわよ。そしていつか解かして使ってくれるのを待ってるわ。ドライフリーズのままでね。
どんなに悲惨な状況でも、どんなに自分を情けないと思っても、あなた自身を卑下しては駄目よ。
そうするとアタシはあなたを助けられないから。何も頼るものがない時こそアタシの力を思い出して」
・・・、しみじみと、本当にしみじみとこの言葉が僕の心に響く。
スピリチュアルな話かもしれないが、こんな僕にもいつもそばにていてくれて見守ってくれていて助けてくれる存在がある。それだけでも生きていく勇気が湧いてくる。
「人生に無駄なことはひとつもない。自分自身を大切に思わないと、永遠に与えられているエネルギーを使用可能にすることができない。
人が本気で何かを求めた時、宇宙のエネルギーが総動員で望みを叶えようと協力してくれる。
どんなに悲惨な状況でも、どんなに自分を情けないと思っても、自分自身を卑下してはならない。何も頼るものがない時こそ、神の力を思い出すこと。
人生最悪と思える日は、実は人生最良の日。(神とは)一緒に喜んでくれるもの。一緒に悲しんでくれるもの。そばにいて導いてくれるもの。いつだって励ましてくれるもの。いつでも待っていてくれるもの。ごく身近な、すごくいい昔からの友人みたいな存在。
自分自身の永遠の力を確信することこそが、宇宙を動かす鍵。(神に対して)どんなに遠回りしても、どんなに忘れようとも、どんなに捨てようとも、神は私たちを決してあきらめない。
人生は・・・エクスタシー!」
僕みたいな中年には特にオススメの本。泣けます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません