突き抜けた介護職員になるために。
介護福祉士を養成する専門学校等への入学者が定員割れし、50%切っているらしい。
介護福祉士ピンチ…養成校入学、定員の5割切る (読売新聞) – Yahoo!ニュース
そして、介護福祉士国家試験への出願者も半減。
<介護福祉士>出願者半減…「受験資格に研修義務」が要因 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
介護の仕事は誰でも出来るとは言え、専門性を持った介護福祉士への仕事としての魅力がない、給与面等の待遇の悪さによって選ばれない職業である、ということを如実に表している結果である。
僕などは他に芸がないから介護の仕事に20年以上携わってきている。確かに給与の話になると「悪い」としか言いようがない。なにしろ年収で400万もらえたら勝ち組である(地方での話。首都圏ではもっともらえるだろう)。
しかし、介護だけではなく、何かを掛け合わせたスキルを持っていると割と重宝がられる。
たとえば、ICTの知識やスキルを持っていると、事業所のホームページ作りを任せられたりする。ネットワークを組める人なんか介護事業所なんかにはほとんどいないから、ちょっと規模の大きい法人だったりすると部署間のネットワーク作りやそれらの保守の仕事をもらえたりする。また、書類作りなんかでエクセルでVBAなんかやったりすると、もう神様扱いになる。現場で介護の仕事もでき、尚且つPCのことも任せられる、となると「お手当」をいただけることもある。
また、現場仕事以外に介護報酬請求業務もできると価値が上がる。ただし、請求業務を作業だけにしてはもったいないことになる。基本報酬や加算についての解釈にまで精通することが肝要である。さらには自事業所の属するサービス種別、通所系なら通所系の介護報酬に精通すること。これによって「あの人に聞けば分かる、教えてくれる」という、自分の評価を上げることができる。そしてなお、他を圧倒する、介護保険を担当する行政担当者を凌駕する知識があれば、それはもう地域で欠かせない人材となる。
何が言いたいか、というと介護でも自分のブランド力を上げることで「介護報酬だけに頼らない報酬を得ることができる」、ということである。
ブランド力を上げることで講師への道が開けたり、ヘッドハンティングされたり、本を出版できたり、そういうことに繋がる。
介護の仕事は確かに給料が低い。ただし、これはそうとばかり言えず、努力次第では介護の面白さを糧に自らの報酬を上げることも可能である。
突き抜けたものを持つこと。これは介護業界に限ったことではないと思うが、突き抜けたものを身に纏うことで自らの環境を卑下せず、環境を変革する力になりうる、と思うのだ。
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