病院や介護事業所に引き抜かれる、ということ。
病院や介護事業所に引き抜かれる、とはどういうことなのか。
年明け早々、ある病院からぼくの携帯に電話が入った。ある病院、と表現したが10数年前に勤務したことがある病院。
退職してしばらく経ったが突然の電話。電話口から聞こえてきたのは、僕の後輩。今は事務長をやっている、とのこと。
「突然の電話で申し訳ありませんが…」
懐かしさもあり、いろいろ話を聴いているうちに「戻ってきてくれないか?」という内容だった。
正直な気持ち、有り難かった。覚えていて貰ったこともさることながら、自分に声かけてもらうなんて、と思った。
病院ではあるが介護保険施設もいくつかあり、それらの事業に携わっで欲しい、ということだった。
いくつかの推測はついた。
変革を求めている、ということは確かだと感じた。
介護保険を取り巻く状況は年々厳しくなっている。
周知されていることから話せば、人材不足、待遇改善、そして介護報酬の切り下げ。これらのことから事業としての収益を上げること、これはどこの施設、法人の命題である。
声をかけて貰った、ということは現況では厳しい状況である、ということが推測できる。
僕に変革する力があるか。自問自答する。
分からない、と言ったら無責任である。収益を改善することがまず求められることだろう。
病院や介護事業所に引き抜かれる、ということはそういうことである。これは民間の企業とも変わらない。
介護や医療の現場だけのスキルだけではなく、運営や経営、人材育成のノウハウとスキルを持つこと。低賃金の業界で生き抜いていこうと覚悟を決め、そこから少しでも待遇を良くしようと思うのならば、それらを武装することが必要不可欠になる。
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