キーンベック病体験記 その24

右手橈骨骨切り術から約8ヶ月。

徐々に間隔を開けながら休まずリハビリに通った。

術後は痛くて堪らなかったが、だんだんと治り、可動域も広がり、握力も完全ではないが、30程度までには回復した。

利き手が右手なので左手に比べて、疲労が積み重なりやすく、虫様筋が硬くなり掌が広げにくくなることがあった。

人差し指や小指を広げる時に引っかかり感があり、反らしにくい時もあった。

しかし、理学療法士の先生が丹念にマッサージしてくださったり、自主訓練の方法を教えてくださったりして、そういった動きの悪さも徐々に改善した。

そして、3月に入り、いよいよリハビリも卒業することとなった。

酷使すると硬さや痛みがあるが、支障になる範囲ではない。虫様筋が硬くならないような手の動きも教えてもらった。

右手のプレートを抜釘するかは、まだ決めていない。Drが言うには「抜いても抜かなくても良い」とのことだった。

 

キーンベック病を発症してから、手首を痛める可能性があったので自転車には乗ってなかった。ポタリングが好きだったが、完治するまでは、と止めていた。

自転車は野ざらしだったので、もう乗れる状態ではない。新しく購入するか、メンテナンスするかは今から考えるが、とにかく自転車に乗れるようになったことが嬉しい。過信は禁物だが、手首の状態をみながら、またポタリングを再開しようと思う。

キーンベック病という病気になってから、考えること考えたことがたくさんあった。ブログに掲載したことを中心に、いろんなことを考えるいいきっかけとなった。そして、それらは自分を考える、自分を知る、そして僕を取り巻く環境であったり、他の人の思いについても考える機会だった。

今はキーンベック病になったことがとてもいい経験だったし、治してくださったDrやPT、僕の周囲の人々には感謝しかない。