昔の教師の体罰は酷かった。

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*あくまで僕の独り言です。昔と今では教育現場も違います。

昔の学校の先生は教育に命をかけていた、と感じている人は多いだろう。

僕も否定はしない。昔の教師は生徒に対して正面からぶつかる先生が多かった、とは思っている。

しかし、あまりに熱心なためが手が出る先生も多かった。

げんこつ、ビンタ、蹴りは当たり前。宿題を忘れると教科書で頭を殴られ、教科書が破れるほどだった。

程度の差はあれ、今から30〜40年前までは教師が児童・生徒を叩いたり殴ったりするのは当たり前だった。

 

僕が記憶している体罰。

小学3年の時、男性の先生だった。児童への体罰が酷くて有名な先生だった。今考えると感情の抑えがあまり効かない、激昂型の人だった。

いつも柳の枝で作った棒を持っていて、小テストで30点以下だとその棒で尻を思い切り叩かれていた。僕も何度か叩かれた。

あまりに叩きすぎたのだろう。その棒が折れたので、次の日先生は壊れた傘から心棒だけ抜き取ってきて、それで叩き始めた。これがとてつもなく痛かった。叩かれて泣く奴続出。怯えて叩かれる前から泣き始める子もいた。

ある時、先生は僕らより一つ下の学年の男の子のいたずらに激昂し、ビンタを張り、吹き飛んだ男の子は腕を骨折した。そのことが問題になったのか、先生はいつの間にかいなくなっていた。

面白い先生ではあったが、教室が暴力で支配されていたような、みんないつも怯えていたような記憶がある。

 

その後、中学、高校になっても体罰というのは当たり前に存在していた。

 

もっとも酷かったのは高校生の時だったと思う。

一応、田舎の進学校ではあったけれども、やはり田舎は田舎である。恫喝と暴力で押さえておけば生徒は言うことを聞くのだ、という空気があったように思う。生徒の成績さえ殴っておけば上がるものだと、大声張り上げて「勉強しろ!」と言えば生徒は机にかじりつくものだと、そんな空気しか僕には感じられなかった。

もちろん、先生に反発する者もいたが、間違いなく木っ端微塵になるほど殴られ蹴られ、口から血を流し泣きながら教室に戻ってきていた。

僕は先生の目につくのが嫌で羊のように学校に行っていたし、早く田舎から出たかった。

 

昔の学校が良かった、体罰が容認されていた時代が良かった、と言う人もいるだろう。否定はしない。

しかし、生徒が先生から殴られている叩かれている姿を見るのは、殺伐とした気分になる。

経験の少ない子供はそんな先生の姿を見て学ぶのだ。

叩いたり殴ったりすれば子供は言うことを聞くのだ。今は子供だが、大人になれば言うことを聞かない子供は殴っていいのだ、と。

 

暴力は何も生み出さない。今は体罰に対して過敏なほどになっているが、だからと言って「体罰があったほうが良かった」とは僕は決して言いたくない。