上司の給料には部下の尻拭いも含まれる。
僕はまったくダメ上司で、人をまとめる力も、率いる力も、支えてあげる力も、励ます力も、慰める力も、勇気を与える力も、背中を見せる力も無かった。
本当にダメ上司だった。しかし弱い上司だからか、力になってくれる人がいた。それは本当に嬉しかった。こんな上司なのに、力を貸してくれるなんて、理解してくれるなんて。それを思うだけでも感謝に絶えなかった。
部下にも散々批判され、パートの年配女性に死ぬほど悪口を言われ、僕の考えなんか聞こうとしなかった幹部に蔑まれ、さりとて辞めれるような状況では無く、通勤する車になんとか乗り込んで「あの信号まで」「次の信号まで」と思い、なんとか職場にたどり着いて、地獄のような職場で、「なんとか昼休みまで」「なんとか5時まで」と耐え、1日1日を自分が自分でないような状況だった日々。
時間が経てば泣き言にしか聞こえない。
しかし、当時の僕は「死ぬ気力さえ」無かった。
病気になって、病気が僕にいろいろ教えてくれた。
そして、いろいろ学ぶことができた。
考えてみれば僕は上司として何一つ勉強していなかったし、行動も態度も人の上に立つようなものを持っていなかった。批判されるのも当たり前、悪口言われるのも当たり前。なぜ言われるか、言われて感情をどう処理するか、そんなことも考えなかった。勝手に怒って勝手に落ち込んでいたのだ。
批判してくれた人に感謝、悪口言ってくれた人に感謝、蔑んだ人々に感謝。力になってくれた人に感謝。
気づきを与えてくださった人と機会に感謝である。
昔いた会社でミスして上司と客に謝りに行った帰りの会話
「ミスして迷惑かけてすいません」
「どうして俺たち役職の給料がお前たちより多いか知ってるか?」
「仕事が多いからですか?」
「そうだ、その中にはお前たちの尻拭いも含まれる。だからミスなんか恐れるな。俺を給料泥棒にするな」— 黒六@鍵屋さん3発売中! (@kuromutsu1)
幸いにして、また僕にはチャンスが与えられた。今までの失敗が活きている。
ツイートされてるような上司になれたら、いやなれるように僕は研鑽を重ねていく。自分を育てていく。
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