【介護業界転職5回を経験した僕がオススメする】転職候補施設を見学に行った際に見るべきポイント5つ
「もうこんな施設で働くのは嫌だ」
そう思っている介護職は全国にどれくらいいるのだろう。
「給料が安い」「人間関係が最悪」「法人・会社の方針についていけない」
転職したい理由は様々。
介護職に特化した転職サイトに登録して、休みの日に転職候補にしている施設の見学に行くことがあるだろう。
転職サイトの担当者は、その施設の「良いところ」を強調して、あなたに勧めるはずだ。
しかし、その前に自分の目で見てみてしっかりと判断したいところ。
そこで、介護業界で転職5回を経験した僕がおススメする、転職候補施設を見学に行った際に「見るべきポイント5つ」、どうぞ!
散らかっていないか?
事務所内、利用者が過ごすホール、玄関、その他のところも、まずこの点をしっかり見ておこう。
事務所内で書類等が散乱している場合、次の原因が考えられる
・生活相談員が忙しすぎる。忙しすぎて整理整頓する時間がない。
・事務員がいない。介護職と兼任させられている。
そして、事務所内が散らかっている場合に予想されるリスクは以下だ。
・期限内に提出すべき書類が間に合っていない
・行政等に提出する書類がおなざりにされ、実地指導・監査で痛い目にあう
・請求書、領収書等に間違いが多く発生する
利用者が過ごすホール等が雑然としてる場合は次の原因が考えられる
・そもそもの収納スペースが無かったり、少なかったりしている
・レクの度に購入品が多く、物が次々と増えている
・介護職経験が無いオーナーが施設基準のみを考えて建ててしまった
・雑然となることで発生する転倒リスク等を検討していない
意外なところかも知れないが玄関もよく見ておくべきポイント。
物で溢れかえったり、靴が収納されていなかったりする施設がある。
原因として、
・職員の靴収納スペースを最初から考えていなかった
・玄関まで気を回せる職員がいない=人員不足がうかがえる
施設内が散らかっている、雑然としているということは、様々な原因とあなたが転職後に遭遇してしまうリスクが多く考えられる。
見学させてもらった全ての場所において雑然とした様子があるのなら、転職候補からは外した方が良いだろう。
案内担当者がしょっちゅう呼ばれてないか?
見学に行った施設では、施設長や生活相談員、介護主任が見学案内をしてくれるだろう。
それらの人たちが見学時間にどれくらい呼び出されることがあるか、しっかり見ておこう。
何度も呼び出されるようなことがあれば、次のようなことが考えられる。
・そもそものスタッフ人員が少なすぎる
・見学者が来ることが周知されていない=日頃からの情報共有がうまく行われていない可能性がある
もし、見学時間内に担当者が何度も呼ばれて席を外すことが多ければ、転職候補施設の順位を下げた方が良いだろう。
利用者に対しての言葉遣いはどうか?
次にスタッフの様子をしっかり見ておこう。
特に、介護職員の様子はしっかりと目に焼き付けておきたいところ。
介護職員の利用者に対する言葉遣いに耳をすませておこう。
タメ口が全部ダメとは思わないが、あまりに小馬鹿にしたようなタメ口や感情的な言葉遣いが聞こえて来るようなら、その施設への転職は止めておいた方が良い。
言葉遣いが悪くなってしまっている原因として以下が考えられる
・職員教育がなされていない。されていたとしても機会が少ない。研修に行かせてもらえてない。
・注意できる中堅職員が育っていない。職員の入れ替わりが多く、経験年数が少ない職員が多数を占めている。
・職員の感情コントロールまでの配慮が無い。職員の気持ちを受け止められる幹部職員がいない、もしくは育成されていない。
見学に行った際は、本当によく耳を澄ませておこう。介護職員の言葉遣いでその施設の良し悪しが少なからず判断できるからだ。あなた自身が転職後に後悔しないためにも。
照明が消されてないか?
僕自身、他施設の見学は何度も行ったことがあるが、「照明が消されている施設」に出くわしたことがある。
そして、この「照明が消されている施設」にはあまり良い印象は抱かなかった。
エコのため、と言えば聞こえが良いが、結局「経営状況が思わしくない」からである。
お客さんが来ることが分かっているのに、玄関の照明を消している家があるだろうか?
ホールで利用者さんがいるのに照明を消している施設があった。建物自体は立派なのに、照明を点けていないことで、みすぼらしささえ感じた。
僕の親が介護施設にお世話になることになったとしたら、そんな施設には入れたくない。
僕自身もそんな施設に入りたくはない。
訪問して最初に会った職員の表情と雰囲気はどうか?
訪問して最初に会う職員は、事務員さんであったり、生活相談員かも知れない。
その人たちの表情や雰囲気をチェックしておこう。
疲れていないか?
険しい表情をしていないか?
ぶっきらぼうではないか?
最初に出て来る人は施設・事業所の顔である。
それらの人たちが疲れていたり、表情が悪かったりするとその施設自体が良くない印象をもたれるリスクがある。
肝心なのは、それを法人や会社がしっかり理解しているか、である。
介護業務と事務を兼務させて過重な労働をさせていないか、生活相談員に何もかも押し付けていないか。
転職した後、あなたが過重な労働を押し付けられないためにも、見学に行って最初に会った人はしっかり見ておこう。
まとめ
介護業界は転職回数が他業界と比べると多い傾向にある。
しかし、転職回数があまりに多いと転職先からは敬遠されがちである。
できるだけ「良い施設」に出会うためにも、
自分が成長できる環境であるか、
を見極めることが大事だと思う。
そのためにも、見学に行った際は5つのポイントを参考にしてもらえたら幸いである。
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