精神保健福祉士のストレスについて考える。

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現在僕は、精神保健福祉士という仕事をしている。

僕のキャリアはちょっと他の精神保健福祉士とは違っていて、

介護職→精神保健福祉士→ケアマネ→認知症グループホーム管理者→通所リハ相談員・所長→有料老人ホーム施設長補佐→精神保健福祉士

というふうにキャリアを積んでた。一見すると福祉一筋のように見える。

が、あちこちつついて根無し草である。

ただ、僕の私見としては、1箇所しかしらないソーシャルワーカーより、いろんな職場・職種を知っておいた方が知見を得られると思っている。

キャリアは重ねてきたが、今の精神保健福祉士の業務でも結構なストレスを抱えることがある。

今回は、そのストレスについて文献を参考に、解決策を記しておきたい。

専門領域の知識不足や技術不足

患者さんに社会資源や制度について説明をしなければならない場面が、ほぼ毎日ある。

説明できなかったり、上手く答えられなかったりすることもあり、知識不足から情けない思いをしたこともある。自己嫌悪に陥ることもある。

説明できなかったことをきっかけに、更なる勉強を積めば良い話ではあるが、知識不足や面接技術の稚拙さ等を患者さんや家族に責められたりすると、しばらく抑うつ状態にさえなることもある。

先輩ワーカーからのスーパーバイズがあれば、立ち直れることもある。

何が説明できなかったのか、どんな話の進め方が悪かったのか、自分なりに客観的に振り返る・評価し、また説明できなかった・話の進め方が上手くできなかった時の自分の感情についても、振り返ることが大事だろう。

この点の客観的評価、メタ認知的な感覚を持てるようになれば、自己肯定感も向上すると思う。

社会参加などの将来の見通しの難しさ

精神科に入院している患者さんは入院期間(在院日数)が長い。

それゆえ退院となっても、精神疾患への社会的偏見等も加わり、社会参加が難しくなっている。

また、多問題家族など支援困難事例も精神科領域には発生しやすいため、ワーカーとしては途方にくれることもある。

どのようにすれば、患者さんの将来を見通すことができるのか。

ワーカーだけではとても筋道を立てていくのが難しい。

あらゆる関係機関と協力していくこととなる。

患者さんに関する情報の共有や、アイデアを出し合っていくことが重要になる。

日頃から地域の関係機関とイベント等で顔見知りになっておくことも大事だ。

自分なりにネットワークを作っていくこと、が解決策に繋がっていくと思われる。

参考にした文献

「精神保健福祉士の職業ストレス研究に関する現状と今後の展望」