訪問介護員の平均年齢54歳【介護労働の現状】より。
「介護労働の現状について」という統計資料がある。公益財団法人介護労働安定センターが公表しているものである。
介護職の離職率や賃金など、興味深い内容が掲載されている。
今回は、平成30年8月3日に公表された資料から、気になる内容を紹介したい。
介護労働者の所定内賃金は227,275円
賃金について見てみると、月給は労働者全体で227,275円。
最も賃金が高いのは、看護職員で271,966円。
最も賃金が低いのが、訪問介護員で198,486円。
平成29年度の調査ではあるが、実際のところ、これが相場と言っていいだろう。
訪問介護員の月給が20万足らずとは。
これでは人も集まらないだろう。
処遇改善手当があるとは言え、基本給の部分を上げないと、いつまで経っても人材不足のスパイラルは続くと思う。
管理者の所定内賃金は、356,679円
施設長等の事業所管理者の賃金が、356,679円。
事業所の規模にもよるが、一般企業でのマネージャー職が月給35万というのは、あまりに割りが合わない仕事だろう。
訪問介護員の平均年齢が54,0歳
なかなか驚くべき数値ではあるが、現場の感触では「やっぱりそれくらいか」と感じられる年齢である。
平均年齢が一番若い職種は生活相談員で43,5歳。
全体の平均年齢が、47.4歳。
職員自体が高齢化していることが否めない。
あとがき
統計的に非常に興味の持てる、参考になる資料なので、数回に渡って紹介していきます。
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